2010年6月14日月曜日

Shin-Etsu Polymer Co.’s Operating Income of Year ended March 31,2010 has Increased to 24,47 Million yen

信越ポリマーの機能部材業況に見る国際動向
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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信越ポリマーは、波板とその関連製品の価格改訂を2010-06-21出荷分から実施するが、その理由を次のように述べている(2010-06-07)(SANARI PATENT要約)。
「2009年からのナフサ価格の上昇と、中国を中心とする海外需要の回復により、各種合成樹脂材料の値上げが相次いで表明されている。信越ポリマーは、様々な合理化に取組んできたが、現状では自助努力の限界を超えたので、塩ビ波板および関連製品の10~15%以上値上げなどの価格改訂を実施する。」
 既に信越ポリマーの今次事業報告(2009-04-01~2010-03-31)が届いているが、連結売上高が701億8100万円で前年度比17.2%減ながら、固定費削減等により営業利益は80.8%増の24億5700万円、経常利益は2.2倍の28億1600万円に達し、経営体質の強化を示している。
 従って、知財専門家として注目すべきは、信越ポリマーの各製品について、グローバルな需給動向がどのように変動しているかである。以下これを摘記する。
(1) キーパッドは、スマートフォン用を中心に受注が伸び、緩やかな回復基調になったが、アジアに競合他社との受注競争が激しく、売上高は前期を下回った。
(2) OA機器用部品は、カラープリンターなど新機種向けの受注が増えたが、全体としては前期を下回った。
(3) シリコーンゴム成形品は、医療関係は好調、電子部品向けは低調だった。
(4) 塩ビコンパウンドは、自動車向けと電線向けは回復したが、低水準だった。
(5) 半導体関連容器は、ケータイ、パソコンなど情報端末機器の需要回復に連動した。
(6) キャリアテープ関連製品は、電子部品とハンドによる対業界需要回復による受注増があった。
(7) 食品用ラッピングフィルムは、洋菓子向けパッケージの新製品などが寄与し、安定出荷が続いた。
(8) 建築の外装関連製品は、ホームセンター向けやサイディング材が拡販した。
SANARI PATENT所見
 信越ポリマーは、「樹脂加工メーカーとしての提供価値を明確にすること」、「開発活動において特定分野・特定市場に限定せず、幅広い事業領域に可能性を求めること」、「導電性素材を主マテリアルとする素材配合・複合化・精密成形加工の組織横断的開発体制を強化すること」、「中国やインドに経営資源を重点投入すること」「国内外の生産拠点の最適配置を行うこと」を今後の課題として掲げているが、現に実行中と考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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